秋田のすてきな人アルバム

想いを、映す。

インタビュー 秋田 出張カメラマン

「彼女は写真、私は言葉。扱うものは違うけど込める想いが同じ」
初めて存在を知った瞬間、そんな風に感じさせてくれた出張カメラマン、須田こなみさんをぜひご紹介させてください。

こなみさんは、日頃からお客さんのヒアリングに全力を尽くしているという。あるDMのやり取りを例に話していた時に、何気なく口にした一言がとても奥深かったのです。

「雨が降った時のことを心配をされる方が多いんですけど、雨の日でもこんなにすてきに撮れるんですよって過去の写真をお見せして、不安を和らげられるようにしています」

私はふと思った。
「場所変更や日を改めるとか、具体的な対処法を伝えるわけじゃないんですね?」

「……確かに!」
まるで他人事のように納得したこなみさん。

天気がどうであれ、幸せな時間を過ごすことさえできれば自然と表情にあらわれて、心に残る一枚となる。目に見えるものよりも、映る人の"想い"を一番大切にしているからこそ、無意識に出た言葉なのだろう。

「笑顔だけじゃなく、泣き顔やブレた写真もできるだけお渡しするようにしてるんです」
どんな瞬間も宝物だと考える、彼女らしさがここにありました。

こなみさんが初開催した個展に足を運び、数ある写真を眺めて感じたのは、第三者が見てもその時の空気感や映る人の想いが伝わってくるということ。あまりの臨場感に、見ず知らずの私でも涙が出たほどだった。彼女の写真には、そんな力がある。

初めて共にした食事の席では、楽しいことやうれしいこと、悩めることまで色んな話をしてくれました。

「人のためなら何だってできるのに、自分を労うことは上手じゃなくて」と。だけど、私はそれも魅力の一つだと思うのです。

"一生懸命に生きる人"

だからこそ、自分じゃない誰かの人生の一コマに、こんなにも熱く、一生懸命に寄り添うことができるのだと。

日々をひたむきに生きる彼女が、これからどんな色濃い道を歩んでいくのだろう。いつの日か一緒に、誰かの"今この瞬間"を残せる日を、心から楽しみにしています。

ご縁をつなぐ
「秋田のすてきな人」リレー

今回はライターである私から
as i am 齋藤優子
@as.iam.yu

秋田・東北出張カメラマン
須田こなみさん
@sd__1231

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