※こちらは、ご依頼者様(レンタルスペースオーナー)のプロフィールも兼ねて制作したコンテンツです。
母がマッサージサロンを営んでいた大切な場所を、新たな形で繋いでいくと決めた横山佳奈さん。
温かな心の持ち主であり、天性のアイデアマンでもある彼女が作る空間。そこには、集う人たちを喜ばせるユニークな仕掛けがふんだんに詰まっていました。
「何よりも“今”を一番大切に生きていたい」そんな佳奈さんが過ごす今この瞬間の【タイムカプセルインタビューin 2024】
無限の可能性が広がる未来へ、贈り届けます―。
横山佳奈(よこやまかな)1988年秋田市出身。平成20年3月秋田ヘアビューティカレッジを卒業後、エクステ専門店に勤務。並行して母のマッサージサロンも手伝う。平成24年より11年間印刷会社に勤務した後、広告代理店という形で独立し印刷物請負業を現在も継続。令和4年「アトリエLabo」をオープンし、視野を広げるべく多方面にて日々奔走中。
目次
秘密基地のように佇む「アトリエLabo」
オーナー自身もずっと探求し続けたいという想いが込められた「アトリエLabo」は、佳奈さんの彩り豊かなアイデアで日々アップデートし続けている。そんな夢があふれるこの場所で、彼女が叶えたい世界観とは……?
“私にしかできないこと”で力になりたい
──「アトリエLabo」はどんな場所なんですか?
“集う場所”というのを大事に、「ちょっと来ちゃった」みたいな人がゆっくりできる空間にしたいと思っています。
ここは、元々ママがマッサージサロンをやっていた場所なので、よもぎ蒸しなどリラクゼーション系のことをメインにしながら、性質診断や鑑定、カウンセリングも合わせて、心も体もクリアになるようなサービスを提供していきます。
それから、ママのマッサージ技術、コミュニケーション能力、包容力を自分なりに広めていきたいですね。どこでも働けるようにスキルを学びたい女性はいっぱいいると思うので、そういう人を一人でも多く増やせたらなって。
ママは、マッサージと同じくらい心のケアを大切にする人でした。カウンセリング技術を学んでは私をお客様に見立てて試したり、ストレスの流し方をすごく勉強していたんです。
そういうのを側で見ていたので、自然と私も人の内面を見るようになって。人を見ると心の中が分かるようになっている自分に薄々気付いていたけど、今まで伏せてきました。
だけど、アトリエLaboという場所が出来上がるごとに、自分の陽キャな一面を生かして、プラスに導く心のケアや、見えない未来への不安や現状を整える仕事をしたいと思いはじめたんです。
占いとはちょっと違うんですよね。ただ占って終わりだと、その後どうしたらいいかが分からない。そうじゃなくて、うまくいかないところを整理整頓までしてあげられるサポーターになりたいんです。
何かをやりたいと思っている人に、それが合っているかどうかを見極めてあげる。
例えばマッサージの技術を教えるとして、手技はできても自分色を出せなければお客さんってつかないんですね。誰かの真似をするのではなくて、その人らしいやり方が大事。
そういうのって頑張っている人には見えない部分なので、タイミングをみて伝えます。喋りたいタイミングの時は、まず話を聞いてあげる。
そうやって、ここがちょっとした逃げ場にもなればいいなと思うんです。ママもやっていたように「ご飯も食べてく?」と言って、話をする時間を別に設けたりして。
私もまずは、話をしたいと思える魅力的な人になりたいですね。自分にしかできないやり方で。
集うことで何かが生まれる場所に
あとは、レンタルスペースとしてフロアを貸し出します。ここを利用することで、何かのきっかけに繋がったらいいですね。
知れた顔ぶれだと発展しなかったりもするけど、全く違う分野の人が集結したら色んな話に花が咲くし、新しいコラボが生まれても面白い。
私自身がそういうのにすごく興味があるんです。自分もアトリエを借りて何か企画するかもしれないし、きっとここに常駐はしないと思います。
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2024年の私が描く「BUCKET LIST」
「リラクゼーションサロン」
▶性質診断と鑑定、カウンセリング、よもぎ蒸し
「レンタルスペース」
▶世の中にあふれる古民家や空き家の使い方として参考になったらいいな♡
「カフェ」
▶私がおいしいと思う体にやさしい物を
知っていただける場所として
人だけでなく食べ物の出会いも大切に。
「ママが魅せてくれた素敵な生き方を継承」
▶どこでも働ける自立した女性を増やしたい!
「学校で学べない体験ができる子ども向けイベント」
▶親御さんもゆっくりしていける仕掛けを
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人生の岐路を支えた両親の存在
──ご両親は亡くなられているとのことですが、どんな方たちでしたか?
ママはやることのスケールがすごく大きい、エネルギッシュで常にトップを行くような人でした。アーユルヴェーダというオイルマッサージも、わざわざインドまで行って習得したんです。
亡くなる時には、かけがえのないギフトを残してくれました。お父さんが亡くなってすぐに上の子が生まれて、ママが亡くなったら下の子の妊娠が分かって。2人目は欲しかったけど、タイミング的に今ではないなと諦めていた時だったので本当に驚きました。
12月25日に亡くなって、サンタさんになった母からのギフト。彼女のやることって昔から本当にかっこいいんです。出会いあれば別れありというのをすごく実感しました。
ママはおとぎ話がすごく好きだったので、亡くなった後も色んな所から葉書に書かれたメッセージが出てきたりして、本当に面白い人でしたよ。
──佳奈さんはご両親どちらに似たんですか?
お父さんは、堅実な公務員でした。毎日同じ時間に起きて仕事に行って同じ時間に帰宅する、ママとは真逆のタイプ。私は二つを併せ持ったので、一人の中に二人いるような感じですかね。
──だからですね! 佳奈さんにはギャップがあるなと思ったんです。正直会う前は、華やかな見た目で緊張したんですけど、すごく親しみやすいというか……
大勢でいる時は気が強そうに思われるかもしれないけど、二人で話す時はマイナスイオンもちゃんと完備してますよ(笑)。
とどまる、そして進むことを決意した時
昔から漠然と、35歳で会社勤めを辞めてフリーになろうって思っていたんです。前の会社は、コロナ禍の頃にはもう辞めたいとママに話していました。
でも、「やろうと思っても何か形にならない時はやめておくべきなんだよ。今は変にジタバタしない方がいい」とアドバイスをもらって、イメージだけは膨らませながら会社勤めを続けていました。
何年かして、亡くなったお父さんに呼ばれるかのように、昔遊びに連れて行ってもらった場所を訪れたら、何だかすごく初心に帰ろうって思って……35歳の誕生日を迎えると同時に退社を決意しました。
すると不思議なことに、繋がるべき人と次々出会うようになって。せき止められていたものがなくなった途端、色んなことがきれいに入ってきたんですよ。
何年も前からイメージしていたことが点と点で結ばれていく感覚。思い描いていたからこそ、スピード感が早いんだと思います。
「アトリエLabo」と「私」の在るべき姿
──人付き合いをしていく中で、何か大切にしていることはありますか?
自分や相手の“今”のモチベーションを大切にしています。
私のように仕事も趣味同様に楽しみたい人は、目標設定をしない方がよくて。毎日自分の体と心と向き合って、今日の今日でやることを決める。今日という日にどれだけ最善を尽くせるかを意識しているんです。
自分に期待しないからこそ、相手にも期待を抱かないので、押しつけることもなければ問題ごとも少ない。ありがたいことに長い付き合いの方が多いです。
そうやって感覚を大切にしながら、出会った人たちと形にしていくものを“ご縁”だと思っているんです。
──自分を大切にしているからこそ、直感も研ぎ澄まされているんでしょうね! それでもスタート期って大変なことも多いのでは?
「どうしよう?あれが必要かな?」って考えながら形にしていく過程が好きなので、楽しいですよ。
最初から形を決めるより、まずはやってみようって感じです。1回やってみて、成功・失敗から学び、また違う形でやってみる。今はきっかけ作りをしている時期ですね。
──肩の力を抜いて楽しんでいる姿、佳奈さんらしいですね。最後に、このコンテンツはどんな人に見てもらいたいですか?
今すぐ誰かに広めたいというよりは、何年か後に振り返るタイムカプセルのようなものにしたいです。
アトリエLaboはミステリアスな場所でありたいんです。「何かよく分からないけど楽しいことやってそうだな〜」って思って訪れてもらいたい。
──目的を決めずに訪れる方が楽しみが待っていたりしますよね。アトリエLabo、そして佳奈さんの未来に繋がるタイムカプセルインタビュー。いつか一緒に振り返る日を楽しみにしています!