野球指導者 渡辺龍馬さんの周りに集まる"すてきな人"をシリーズでご紹介しています。第3弾は、龍馬さんが運営する中学硬式野球チームの副代表を務める、村岡洋幸さん。
「俺、龍馬さんのファンなんすよ」普段は郵便局長として働く村岡さんが、ボランティアで副代表を務める、たった一つの理由です。
龍馬さんが海外でプレーしていた選手時代、ジムでオフシーズンのトレーニングをしている様子に目を奪われたんだそう。ある日の雪空の下、コンビニで1時間近くも龍馬さんへの愛を語ってくれました。
チームに野球経験者が集うと、それぞれの価値観がぶつかり、組織としてうまくいかないことも出てくる。村岡さんはそれを理解した上で、龍馬さんを見守るスタンスをくずさない。そして、選手にも変わらず温かいまなざしを向けてくれるんです。
サムライブラックスの指導は決して甘くはありません。選手を想うからこそ、野球界、そして世の中の現実を愛をもって厳しく教えてくれる。そんな中、いつどんな時でも選手を笑顔で迎え入れる副代表もまた、チームとしてなくてはならない存在です。
当チームに所属する私の息子が、プレー中に大ケガをして病院に運ばれた時のこと…
付き添ってくれた村岡さんと、どうか大事には至らないようにと祈りながら、待合室での不安な時間を過ごしていました。
「視力には問題ありません」
検査結果を聞いた途端、安堵の涙を流したのは村岡さんの方でした。
親である私より先に。ここまで愛をもって我が子を見守ってくれる人がチームにいることが、なんてありがたいのだろうと感じた出来事でした。
すてきな想いをもって何かに向き合う人の周りには、すばらしいストーリーがある。渡辺龍馬さんの周りに集まるすてきな人シリーズはこれで終わりますが、「秋田のすてきな人アルバム」では、これからもさまざまなストーリーを描いていきます。
色んな背景をもった人が登場予定なので、ぜひ楽しみにしていただけるとうれしいです。
中学硬式野球チーム
@akita_nba_pony
副代表(有志)
村岡洋幸さん
@mura_bee103